掃除と集中

最近掃除している。 部屋が汚いと集中できないよ、とこの本に書いてあったから…。

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

わかってる。わかってるけど、実践できなかったんだ…。

集中力を高める方法を、18のカテゴリに分けて紹介している。 カテゴリごとにいくつか方法が記されているため、方法の数は多い。

特徴的なのは、ウィルパワーという概念をベースに説明していること。 ウィルパワーとは、集中するときに消費する体力のようなもの。MPと言えばわかりやすいかもしれない。 おおざっぱに言えば、本書で紹介する方法は、ウィルパワーを消耗しない方法か、ウィルパワーの上限を増やす方法のどちらかである。

読書家の著者らしく、さまざまな分野から数多くの方法を紹介している。 自己啓発系や脳科学の本を多く読んでいる人なら、見たことがある方法があるだろう。 スマートフォンウェアラブル端末の紹介もある。イマドキというか、時代に即している印象を受ける。

また、各方法のカテゴリ分けがうまい。このためとても読みやすい。 なおかつ、紹介している方法はすべて著者自身で実践したもののようで、言葉には説得力がある。

方法の数がとても多い。あれもこれもというよりは、自分がやりやすそうな方法をどれでもいいので実践してみると、一定の効果を得られるはずだ。 一度ぱらぱらと通読して、自分に合いそうな方法を洗い出してみると良いだろう。

マイナス点を挙げると、まずはカタログの域を出ないこと。 各方法の出典がほとんどまったく存在しないため、気になった方法について深く調べるということがしづらい。 また、出典がないことに付随して、先人の研究成果と著者の意見との区別がつきにくく感じる。 これは少々意図的にも感じる。自分の意見でない部分には、だそうだ、といった語尾を使っていて、嘘はついていないのだが、その使い方がなんとも意識的に見える。 その意識的っぷりがいやにさりげなくて、これがメンタリストの文章術かな、などと勘ぐったり…。 論の組み立て方にきな臭さを感じるものの、紹介していること自体は正しいだろうという印象。 枝葉末節を気にするのではなく、大枠をくみ取るとよい。

とにかく御託はいいから実践的な方法を知りたい、とか、最近の方法を知りたい、という人におすすめ。

2017-05-09 1:38

感染症の一覧みたいな記事を読んだ。 人間の知性をもってしても、いまだ勝てない病があるんだなということが如実にわかった。 恐ろしい…と安直にびびってみたりもしたが… そもそも普通の風邪だってよくわからない。インフルエンザも毎年流行する。 もっと突き詰めれば、人間の体、脳とか全然わからない。 こうなると、今信じられていることや当たり前に思っていること、それが本当に正しいのかわからない。 人間がおこなっている営みが正しいものなのかわからない。 人間への進化は果たして妥当だったのか? なんでこんな生き物になったのだろうか…? ぜんぜんわからなくなってきた。

もう一つ考えたことがある。 日本は恵まれているなぁということ。 命の危険を普段から感じることはそうそうないだろう。 恵まれているのだから、恵まれているなりに、自分のできることをしよう。 命の危険を警戒する必要がないのだから、その分何かしらの活動に集中しよう。 それが日本に生まれた自分の責務、領分なのだろうと考えることにする。

時間が遅い感じ

仕事で失敗して落ち込む。 特に一日の最後の仕事がうまくいかないと最悪だ。

最悪なんだけど…最悪なのをずっと引きずっちゃうのは自分の都合なんだよね 切り替える術をもたなきゃなぁ。

振り返ると

自分には思い切りが足りなかったのかもしれない。 もう、まわりの言うことなんて気にしないで、自分のやりたいようにやればいいし、やったほうがいい。

ってことは、頭ではわかっているんだけれど、実際には動けなくて。 自分のやることをずっと否定され続けてきたし。全然自信ないし、そんな簡単に変われないよ。

と、今までそう言ってきたけれど。それはそれで間違っていなかったんだけども。 でも、今から考えるとそうではない、自分の言うことが通じることもあって、あれ、わかってもらえてるのかなって自分で驚きながら話したりすることもあって。

結局、自分への言い訳に落ち着いちゃうのは、そこに安住しているほうが楽だからなんだよね。

自分の苦しみも、ほんとにそうだったのかと今になって考えると気づいたりする。 多分、自分の意見への否定を、自分自身への否定と受け取っちゃっていた。

きっと自分には悪い癖がある。 感知したものを、自分の中に引き込んじゃうところがある。 だから、それが否定されると自分も苦しむことになる。

わかってる、わかってる、自分の中の抵抗を強く感じている。 今まで生きてきた中ではそれに折り合いを付けることができなかったんだ。

だから、どこから始めるのがいいのかな。自分の中に引き込んじゃうところからかな…。 つまり、自分の感情や感覚、意見、思考、自分から生まれたものを、手放す。 孵すっていうと自分はしっくりくる。

それは、子供が社会に出るように、自分以外の手に触れ、育っていく。自分の思っていたとおりにならないかもしれないけれど、育っていく。

今までは、そうならないように、そうならないように、自分のまわりにバリケードを張って、自分から生まれたものを他の人にいじられないように、監視してた。 自分のものを守るために、そもそも意見を発すること止めることさえあった。

ん、なんかスラスラ文章が書けるぞ。 自分の中で自分のもやもやとリアルタイムの考えがぴったりはまっている感じがする。 これってつまり、ずっと前から気づいていたってことになるよね。

ずっとわかってて、そんな自分を見つめる自分がいた。停滞を認め、安住を捨てなかった自分がいた。 麻痺だよね。脳内麻薬。自分で自分に薬を打っている。

また少し困って書きにくくなってきたのでやめる。 わかってる。わかってるよ。でも選ばなかったんだよ。自分自身も手放したいよ。

反復の力

いろいろな学習法に関する本を見てきた。 英語とか、楽器とか、囲碁将棋とか。 さまざまな言説があるんだけど、その中で一定勢力を占めているのが、

簡単なものを反復、だ。

すっごい簡単でもいい。すぐわかる、でもいい。とにかく反復しまくる。 頭で考えないでも出てくるほどになるのが理想。 ぶっちゃけ、理論とか仕組みとか知らなくてもいい。暗記でいい。 それが意味するものはあとから分かってくる。いつか、覚えたものの本質が有機的に繋がって、ぱっと視界が開けたように理解が進む。

なるほど、という感じがする。 ある意味無駄のように思えることも、そうではない、微細なエッセンスを貯めているんだ、とポジティブに感じられそう。 流れの速い世の中でも、焦ることはない、今やっていることに自信を持っていいんだと思える。

自分にとっては、こんな解釈ができるのが救われ要素。

思いつく限りのソース

英語だったら多読法かな。反復じゃなくて読み捨てだけど。

英語多読法 (小学館101新書)

英語多読法 (小学館101新書)

楽器…例えばピアノは、一般的にそういう教授法が根付いている気がする。 簡単な曲からしっかり積み上げていく。

プレインベンション J.S.バッハインベンション-のまえに

プレインベンション J.S.バッハインベンション-のまえに

これは弾いてみたいなぁ。

囲碁だと趙治勲先生のひと目シリーズ。